Optima Raptor

その後のリカンベントの改造です。(2008年8月15日)

サイクル・コンピュータを取り付けないので、データの記録と速度表示をGPSでやるつもり。

そんなんでGPSのハンドル・バーへのマウントを取り付けました。

ただしハンドルバーには殆ど取り付けるスペースがないし、無理矢理取り付けるならステムのすぐ横の部分しかない。

そしてその部分は真っ直ぐではなくて曲がっている。↓

そこでちょっと工夫を。

いつも大口径用のマウントを買ってタップリとネオプレン・ゴムのスポンジをかまして使っているのですが、そのスポンジの厚さを前後左右で変えてみました。↓

ほうらねー。

うまいこと行くでしょ。↓

ハンドル・バーの端っこには昨日買ってきたバックミラーを取り付け、GPSをマウントしてみまた。↓

これがこれからのコックピット。

このバック・ミラー、グリップの上からベルクロ・テープで巻いて固定するタイプ。↓

着脱が簡単。


オランダのOptima社のRaptorという車種。

まだ我が国へは10台くらいしか入ってないとか。

フレームがアルミとカーボンの複合。

上記の製造元のHPにも出ていないけど、同社のBaronの改良型という位置付けだと思われます。

完成車で買ったのは最初の二台、つまりAraya XC Muddy FoxColnago C-40 Goldとでしたが、これで三台目。

リカンベントという車種になるのですが、リカンベントrecumbentとは寝そべって、ということ。

文字通り、真ん中のシート(サドルではない)に寝そべって乗り、身体よりも高いところにあるクランクを踏むことにより前進します。

なぜ寝そべって乗るか、まずは空気抵抗が少なくなる、これは前から見た時の前面投影面積が小さくなることにより実現します。

さらに、慣れれば、楽に走れること。そのあたりはまだ実感していません。

何しろ運転が今までのチャリとは別世界、難しくてまだ真っ直ぐに走れないくらい。

さらにクランクや靴の踵が前輪にあたるので曲がる時には意識しなければならない。

等々、かなり癖のあるチャリですが、あの幼少期に初めてチャリに乗れた瞬間が再現されたようで、楽しくて仕方がないのも事実です。

車体の一番前にあるのがクランク。↓

一応TNIのカーボン・クランクなんか付いてきて…

ただしチェーン・リングは53/39なんて、途方もないのが付いてます。

クランク長は170mm。

チェーン・リングがむき出しで一番前にある、ということは、これで人にぶつかると大けがをさせてしまうなー。

フロント・フォーク回り。↓

ブレーキは、ちょっと判りにくいでしょうがTechtro製の、これも何とTT用のブレーキ・アーチ。

早速壊れました。

写真では判りにくいでしょうが、インナー・ワイヤーを固定する部分が非常に頼りなくて、調整している間に固定ネジがバカになってしまい…

フォークのアヘッド部分。↓

ヘッド・パーツはCane Creek製を使ってます。

ステムはアルミとカーボンの接着であることが判りますね。

フロント・ディレイラーへのケーブルはフレームに内蔵されています。

このあたりはリカンベントでないと見られない光景。チェーンの取り回しが決め手ですからね。↓

フロント・タイヤは20インチのPanaracer Minits Lite 20×1.25を使用。

ハブはAmerican Classicを使ってます。↓

もちろんフォークはカーボン。

ヘッド・チューブに相当する部分はアルミです。↓

けっこう補強してあるみたい。

このチューブがないと足やズボンが汚れる?↓

シートはカーボンにスポンジを載せたもの。

どうです、このコックピット。↓

レバーはAvid、シフターはDura Aceを使用。

レバーはチャチいので交換したいな。

超長いステム。↓

これのおかげで操縦が難しい?

途中の伸縮部の固定が甘くて、かなり締め込んでも回ってしまうので、カーボンの固着用ペーストの取り寄せを依頼中です。

リア・ディレイラーはシマノの105。↓

リア・タイヤはフロントと同じくPanaracerのValiant EV、サイズは26×1.25。↓

サイド・バッグもキャリヤーも付けられそうにない?↓

シートの固定部。↓

角度がある程度変えられるようになっています。

慣れていないから?これでも一番立った状態。

後ろのブレーキ。↓

前と同じくTechtroのTT用。

同じく壊れました。

ビスとナットとワッシャーで応急処置済み。

これは数少ないオプション。↓

Fast Back Design製のリカンベント専用バッグ。

後ろのホイールもAmrican Classicのハブを使ったホイール。↓

前後とも後ろの右以外はラジアル組み。

ハンドル・バーもスペシャルで交換は不可能?↓

途中でカーボンをつないだ形。

オランダ製の証?↓

何でも経験してみないと判らない事実というのがありますよね。リカンベントはころんでも高さが低いのでダメージは少ないのですが。
乗ってみて気が付いたことがいろいろあるのですが、まず夏はダメ。
何故かと書くと空気抵抗が少ない、ということは身体が冷えない、のです。異様に汗をかきます。そして上からは太陽のギラギラした熱線をまともに浴びます。
もう一つの「乗りこなしにくい」理由。
このリカンベントのように高さが低いということは不安定なのです。
何故か。
振り子に例えれば、その振り子の長さが短いので振動の周期が短い、すなわち車体の落ち着きがないのです。
反対の例を挙げると、普通の自転車でも低速時にはスタンディングの状態の方が安定するでしょ。その逆になるわけです。
もう一つ、寝そべった状態だと解剖学的に振りかえれないので後ろを見ることが出来ないのです。
バックミラーが不可欠です。今、注文して取り寄せてもらっています。
最近ようやく安定して走れるようになりましたが、残された問題点はリカンベントはスタンディング、立ち漕ぎが出来ないので急な坂が登れないのです。

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