Colnago CT-1のヘッド・パーツ交換

Colnago CT-1のヘッド・パーツですが、私のCT-1の場合は、運良く?Colnagoの純正ヘッド・パーツが付いていました。

このヘッド・パーツ、ただで付いてきたから許せるけど、とんでもないクセモノで、ハンドルの向きで摩擦が変わるは、正面でガタの調整をするとハンドルを切った状態ではガタガタするは、怪しげなローラー・ベアリングを使っているは、どう見ても耐久性は期待できないは、で安心して走れるブツではなかったのです。

写真の黄色い矢印の部分を交換しました。↓

調整台にチャリを固定して、まずフロント・ホイールを外します。↓

次にフロントのブレーキ・アーチを外して、アヘッドのネジを緩め、フォークを下に抜きます。

この時、フォークを落とさないように。スポッと抜けて落ちることがあります。ご注意。

上のワンのクローズ・アップ。↓

矢印の、下の玉押しを取り除きます。丁寧に位置を変えながらフォークにキズを付けないようにたたいて抜きます。

コルナゴ純正の玉押しそのものは、壊れます。たたいて外そうとすると、なにせアルミで出来ているので、おまけに肉厚が薄いので、必ず潰れます。↓

ほら、きれいに抜けたでしょう。純正の玉押しの写真はお見せしません。原型がなくなりましたので…↓

次に必要なのは、この工具です。ヘッド・パーツ抜き工具。右端が割れているのがわかりますか?↓

写真は下のワンをたたき出す時の状態です。抜き工具を下から挿入してパチンという感触があるところで止め、矢印の方向にハンマーでどつきます。↓

次に上のワンを抜く準備の状態。抜き工具の先が拡がっているのがわかりますか。強引に中に押し込むとワンを越えたところで、ここが広がりワンに引っかかるわけです。↓

これがCampagnolo純正の玉押しです。スチールで出来ているのでかなり丈夫です。まあ、これがあたりまえかな。↓

これも特殊工具です。上の玉押しをフォーククラウンにたたき込むための工具です。いわばリング状のハンマーかな。↓

写真のように矢印方向に勢いよく動かし、玉押しを打ち込むわけです。↓

この作業がメイン・イベント。ヘッド・パーツの圧入作業です。ヘッド・パーツが傾かないように、そしてマークがちゃんと正面を向いているか気を付けます。

上のハンドルを回すと矢印方向に圧入されるわけです。↓

ページ最上部のコルナゴ純正のヘッド・パーツとCampagnoloのヘッド・パーツはその高さがちょうど2cmほど違うようで、スペーサーが多く要ります。こら格好悪いから近々フォークを切らないといけないかな。↓

いろんな方向に操舵して異常な抵抗、ガタがないことを確認して作業を終えます。

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