このところ壊れてばかりのHL-EL300ですが、とうとう最後の一つになってしまいました。
振動対策をいろいろやってみましたが、まず下にあるように、レンズの緩みによるズレをこの際完全に止めてやろうと矢印の部分を接着剤で固定しました。裏の二つのレンズも同様に固めました。
今回は瞬間接着剤を使いましたが、このシアノアクリレート系の接着剤の場合は、どうもクリアなプラスティックスの表面を白く濁らせる傾向があります。特に使った直後には濁らせる作用が強いようなので、かなり乾燥してからカバーを付けるようにしましょう。
後で考えたのですが、こういう場合はエポキシ系の接着剤の方がいいかも、です。
そして振動対策の一つとして、輪ゴムによるマウントでの固定をやってみました。
矢印のようにうまく引っかける場所があります。
これで悪路でも殆ど振動しなくなりました。
特にヘッドライトの前部を振動しなくすることに意味があるのです。
壊れ物コーナーにあるように、このヘッドライトのマウント部の破壊は、その前の部分に主に起こっているからです。
この重たいヘッドライトを固定するに足りる丈夫な輪ゴムは、あんまりないのですが、身近にいい材料が。
要らなくなったMTB用の太めのタイヤ・チューブを輪切りにして使うのです。
太さは数ミリで十分です。
ちょっとした廃物利用です。
下のヘッドライトCATEYEのHL-EL300ですが、長期間使っていてなんやら焦点がおかしいと思いませんか?
実はこのヘッドライト、中のレンズが、おそらく振動で、ずれて焦点がぼやけていることがあるのです。
調整といっても実に簡単です。
まず全体像です。↓
上の蓋をとった状態です。ここまではすぐに見ることが出来ますね。
このヘッドライトの発光部をはずします。発光部をつかんで真っ直ぐ上に引っ張るとはずれます。
この時、接点を曲げないように気を付けて下さい。
取り外した発光部です。
よく見ると判りますがカバーははめ込んであるだけです。
発光部のカバーを外した状態です。
ここは写真のように矢印方向にそれぞれを引っ張ると取り外せます。
発光ダイオードを被っているレンズを矢印のように押し付けるとパチッとレンズが元に戻ります。
結構ずれてるんですね、これが。
指で押さえるので指紋をきれいにふき取っておきましょう。
レンズのカバーは外す時と逆に押し付けると簡単にはまります。
発光部を本体に戻します。
この時に二つの接点を曲げないように気を付けて下さい。
以上、簡単に光軸の調整が出来ました。
最近はヘッドライトとしてCATEYEのHL-EL300ばかり使っています。
電池が長寿命な割に明るいのがいいのですが、そこは大阪人、もっと安上がりに、ということでご多分に洩れず充電可能なニッケル水素電池を使っていました。
けど、ここに盲点が。というのは普通のアルカリ電池は電圧が1.5Vなんですが、ニッケル水素電池はフル充電しても電圧が一つあたり1.3Vしかありません。
実際に測定してみると、アルカリ電池なら250mA流れているのに、ニッケル水素電池の場合は多くて150mAしか流れないのです。
これは発光ダイオードの定電圧特性によるのですが、かける電圧がちょっと低くなると極端に電流が少なくなってしまうんですね。
そこでヘッドライトのダイオードを取り付けている基盤をよく見ると…
矢印のように200と書いてあるのが抵抗ですが、実際にはこれは一つあたり20オームでした。二つ平行に入っているので、合計の抵抗は10オームになります。
そこで試しにもう一つあるEL300の抵抗をひとつはずし、もう一つに移植して抵抗を下げると、三つ平行ですから6.6オームになります。
その状態でフル充電後のニッケル水素電池を入れて電流を測定すると、約300mAになっていました。
ちょうどアルカリ電池での電流と同じですね。
実際の明るさも抜群です。
改造した発光ダイオードの基盤を元に戻した状態です。
矢印が追加した抵抗のある部分。
これらの改造後は、当然のことながら普通の電池、つまりアルカリ電池は使えないはずです。電流が大きくなりすぎますからね。
また、このような改造をして発光ダイオードがダメになっても、私は責任をとれません。
ご自身の責任でやってください。
それにしても、このヘッドライトの超高輝度発光ダイオードはすごいですね。
一つあたり50mA以上の電流を流せるのですから。
普通出回っている超高輝度発光ダイオードは、たいてい20mA止まりですからね。
さらなる改造があり得るとしたら、定電流ダイオードの使用でしょうね。
現在は15mAタイプしかないので、並列に10数個並べるのもねー。
そのうち、もっと大電流タイプが開発されるでしょうから、それを待ちましょう。
追加:上記の改造を施した後、消耗していく電池の電圧と電流値を計ってみました。
結果から言うと、このヘッドライトの場合、電池の電圧が4本で3ボルトを切ると全く電流が流れない、すなわち光らないということが判ります。あくまでも、改造後の値ですが。
そして下のグラフで判るのは、このヘッドライトに使われている発光ダイオードは定電圧特性があること。
その値は、およそ3.4V付近であること、です。
ところが、もう一つ、同じモデルを買ったのですが、そちらの発光ダイオードはこの値が3.6Vになっています。なんでやろ?
写真ではちょっと判りにくいでしょうが、このシマノのチェーン、最高級グレードの9速用。
ところどころメッキが乗っていない部分があります。
こんなん作ってたらあかんで。
なぜか最近メータの表示がおかしいと思っていたら、どうやらメータを保持するブラケットに入る部分でワイヤーが断線していたようです。
ブラケットだけ買おうかなと思いましたが、それまでメータなしで走るのは嫌だし、挑戦してみました。
写真は術後?ですが、防水、絶縁のためにブラケット裏を覆っていたシリコンゴム様の充填物を丁寧に取り除き、ハンダごてでハンダを融かし、2本のワイヤーをはずします。
断線部分を切り取ったセンサーからのワイヤーの長さを合わせて、再度ハンダ付けしました。
そして初めに使われていたシリコン・ゴムは使わず、今回はグルー、熱で融けるプラスティックス系のニカワですね、を使って固定しました。
完璧に動作し出しました。
チェーンの給油は、チャリンコ乗りたるもの、まめにやりたいものですね。
ところで、みなさんはどんなスタイルで油をさしていますか?
この頃私がやっている方法は、こんなの。↓
まず、チャリをスタンド、あるいは調整台で写真のように傾けます。
そしてチェーンに給油するのです。↓
こつは、なるべくチェーンリング寄り、すなわち前の方から給油すること。
そして、ある程度大胆にドバッと給油すること。
どう違うって?
やってみれば判ると思いますが、オイルがチェーンを伝わって勝手に拡がってくれるのです。
そして殆ど下に垂れない。すなわち無駄になるオイルが殆どないのです。
一度やってみてください。きっと止められなくなりますよ、この方法。
ちなみに、オイルがサラサラするタイプであればあるほど、傾斜は立てた方がいいようです。
私が愛用しているチャリ・ヘルメットはSelevのAilienですが、どうも私の頭、それも、最近そろそろ心配になってきた頭頂部への圧迫が多いようなので気にしていました。
そこでよく見ると頭頂部のパッドがどうもてっぺんに近すぎているみたい…
そこで、この頭頂部の縦に当たっているパッドを少し外側に、両面粘着テープを剥がし移動し直してみると、これがよかったんですよ、私の頭には。
局所的な圧迫が殆どなくなりました。
このように、既製品のヘルメットの場合、すべての人の頭蓋骨の形に合うわけはないんですね。
ちょこっと触ってみるのもいいかも。
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