Campagnolo Neutronのハブの分解整備

散々酷使してきたCampagnolo Neutronホイールです。

これで雨のレースも結構走りましたし、雨の中のツーリングにも使いましたので、ちょっと心配になりました。

触った限りでは回転はまだまだスムーズですが、ちょっと軽すぎる、つまりグリース切れの感じもしています。

リアから取りかかりました。

まず、スキュワー、すなわちクイック・シャフトを抜きます。

進行方向に向かって左側のプラスティックのカバーをはずします。

マニュアルでは刃物のような薄い金属で、と書いてありますが、スポーク穴に小さな鉗子(おっと商売道具)を入れて拡げると簡単にはずせます。

左右のシャフトは丸穴ではなく、実は5mmの6角穴があいているのです。

そこにアレン・キー・レンチを突っ込み、回すとロック・ナットが緩みますので後は手で回して抜きます。

そのときにワッシャーをなくさないように気を付けます。

左の玉押し(正確には玉押しを押さえるリング)には小さな6角ネジがあるので、2.5mmのアレン・キー・レンチで緩めます。

緩んだらさらに左に3回転回しておきます。

手で回せますので、取り除きます。

ここからちょっとコツがあり、シャフトがなかなか堅くて抜けません。

シャフトを傷つけないように布などを敷いた上に左側のシャフトの飛び出した部分を置き(ホイールを水平にする)、ハブ本体の反対側を、これも傷つけないように気を付けながら、グッと押すと一気に緩みますので、ハブから左に抜きます。

シャフトを抜いた状態のハブの左側。

そして右側。フリーのラチェットが見えます。

フリー・ボディ以外をバラバラにしたリア・シャフト。

ついでに同じようにして抜いたフロント・ハブのシャフト。ただしベアリングは写っていません。

リアに比べたらフロントはフリー・ボディがない分構造が単純です。

それぞれ、後は古いグリースを取り除き、新しいグリースを使って、これまでの逆に組み立てたら終わり。

回転は完璧になりました。

結果から書くと、古いグリースがうっすらと褐色になっていたので、やはり少しは水が入ったのかもしれませんが、玉押し、カップとも表面はまだまだきれいで、全く問題はありませんでした。

リア・ハブに関してはシマノのハブの場合はフリー・ボディが完全に分離しているので、整備性はシマノの方がいいようです。

そして水や埃の侵入に対しても、シマノもリアの右側は完璧ではありませんが、シマノの方が有利かもしれません。

ただ、玉押しの調整はCampagnoloの方がロックしやすく、やりやすいです。

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