チャリのトラブルでは、観たり触ったりする以外に音を聞いて異常を見つけることがあります。
最近、通勤用のGiant MCMに履かせているホイール、Mavic Cross Maxの後輪から車輪の回転に一致して変な音がするようになりました。
このホイール、いままでに2回トラブったことがあるので、またかー、と思い、まず今までに起こったリムの亀裂、アイレットの金属疲労を疑って調べてみましたが、今回は異常なし。
写真の矢印のネジも一杯締めてみましたが音は解決しませんでした。
このホイール、米式バルブも使えるように大きなバルブ穴が開いていて、フレンチ・バルブを使う時はプラスティックス製のアダプターを使うようになっているのですが、前回の修理の時にメーカーで無くしてしまったようで返ってきませんでした。
やむを得ず下の写真のような金属製のアダプターを使っていたのが仇になったようです。
このアダプターにリムが擦ったようなキズが付いていたのです。
このアダプターとリムの間での軋みが原因かと考え、瞬間接着剤で固めてしまいました。
その結果、異音は完全になくなりました。成功!
実は似たようなトラブルをロード用のMavic Cosmic Carbonホイールで経験していたのです。
このホイール、チューブラ仕様なのですが、同じように車輪の回転に一致してカチカチという音が出たことがありました。
ご存じのようにこのホイールはエアロ、すなわちディープ・リムなのでバルブの長いのが必要なのですが、このバルブの通る穴の中で、僅かな車輪の動きで、上と同じようにバルブとリムが擦っていたのです。
車輪の回転に一致した異音にはバルブとリムの干渉によるものがあるというのを覚えていてください。
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