長年使っているSPDペダルPDM-M858ですが、最近の豪雨の中を強行突破した時にあきらかに水没していたので、いくらシマノ製でも心配になりオーバーホールしました。
SPDペダルのオーバーホールに絶対に必要な特殊工具は下の二つです。
この丸い工具を使ってカートリッジを抜きます。
ただし、この工具、ちょっとクセモノでシマノの純正スパナの32mmではつかめない、ちょい大きいのです。
やむを得ずヤスリで削って使えるようにしました。右と下の矢印の部分の厚さが違うでしょ。
この工具を写真のように噛み合わせてさらにスパナで回します。
この時気を付けないといけないのは右のペダルは右へ回す、反対ネジになっていること。
ネジを回すと写真のようにカートリッジが出てきます。
この特殊工具はペダルのボールベアリングの玉押しの調整用工具です。
二つ組み合わせて使います。
写真の矢印の玉押しの抜去、調整に使います。
すべてバラしたペダル。左下にはボールが。
ボールは片方で12個、合計24個あります。非常に小さいので、なくさないように。
今回のオーバーホールで気付いたのは、防水のためのラバー・シールがへたって来ていること。そのためか左のペダルに水が進入していた形跡があったこと。
グリース・アップしなおして組み直しました。使用したグリースはシマノの純正グリースでした。このことに関しては、下にオマケあり。
ペダルのボディも分解している間に灯油で洗浄したので新品同様。
回転ももちろんスムーズで気持ちいいですよ。
オマケ:このとき同時に、やはり水没したと思われるハブ(シマノXTRグレード)も分解してみました。
写真はお見せできないのですが。
フロントは見たところ大した変化はなく、念のためのグリース交換だけで終わりましたが、リアは大変!
どうやら、以前グリース・アップした時に使用したグリースは近くのホームセンターで売っていた二硫化モリブデン入りの。
なんやらベアリング内が変な色に、もちろん二硫化モリブデン入りのグリースはもともと黒いのですが、それともちょっと違う色に、染まっていたのです。
それと、リア・ハブの右、すなわちフリーの付いている側ですが、のベアリング内は明らかに以前水が入ったためか、一部錆びていました。
おっと大変!
確かに構造上、リアの右はフリー・ボディの存在のため水が貯まりやすいようです。
気を付けようっと。
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